ミライ企業図鑑 | 地域の中小企業と若者のミライが共にひろがるプラットフォーム


専門家コラム

ミライを創るところは、たまたま出会う


本田勝裕
キャリア・ソリューショニスト。京都造形芸術大学教授。有限会社ポンタオフィス代表取締役。1962年生まれ。神戸市在住。現在4大学で11授業を担当。テーマは就職、起業、進学、デビューなどキャリアデザインのすべて。講演の理論や背景はFFS理論(組織心理学)、ソリューションフォーカス(最先端コーチング理論)、ビジネスコーチング。1997年に出版社から独立以来20年間で、国内109大学キャンパスで講演や授業を実施。高校や若手社会人対象の研修もおこなう。毎年200人の学生とのメーリングリスト(現在17期)や勉強会を主宰。シリコンバレーに日本の大学を設立するSVJUコアメンバーであり、「ポンタキャリアスタディツアー」も主宰。

「いい企業」ってどう選ぶの?もっともシンプルな答えは「自分で企業をつくること」。自分が「やりたいこと」「できること」「すべきこと」の3つを重ねて「やる」こと。つまり企業じゃなくて起業。でも自分でやるということは勇気のいることだし、「できる」という自信は経験・人脈・資金によるから、学生にとっては考えにくい。だから74.7%(2016年12月文部科学省学校基本調査より)の学生が就職を選択している。

こうして多くの学生が就職する。過去に誰かがつくった企業に就職するということは、未来の安定を確保できるようにも思える。しかし今は変化の時。たとえば少子高齢化の進行、働き手としての外国人の流入加速、AI・3D技術・ロボット・燃料の高度化などが進めば、変化は激しくなる。過去に誰かがつくった企業やあたりまえだった仕事がなくなり、新しい企業や仕事が生まれてくることも間違いない。社会は不変が基本ではなく、変化こそ基本。こうした変化の時代に、企業の安定に依存したい学生を採用する企業などない。未来志向の企業は新しい仲間と、一緒に未来の企業と仕事を創造してゆきたいのだ。

私は現在シリコンバレーにSVJUという大学を設立するために、毎年アメリカ・ベイエリアを訪ねている。そこには多数のEV(電気自動車)がガソリン車と並んで走っている。信号待ちからの加速などは圧倒的にEVが速い。自然に与える悪影響も少なくて済む。今後、電池のパワーアップや航続可能距離などの技術開発が進めば、ガソリン車は少数派になる可能性もある。さて仮にこれだけの情報で自分の進路選択をするなら、トヨタかフェラーリかテスラモーターズかグリーンロードモータースか、一体どこがいいのだろう。無理だよね。これだけでは選べない。しかも前者2社は知っていても、後者2社はどうかな?知らなければ選択すらできない。つまり自分の未来を選ぶために、大小・新旧に依らず、知りにいくのが就職活動である。

では君が思う「いい企業」はどうやって選べばいいのか。大企業の場合、就職ナビに掲載される求人広告などを通じて選択することもできる。しかし未来の成長性や可能性を育んでいる中小企業の場合、仮に求人広告を出しても低予算で宣伝するし、知名度もないので学生が集まりにくい。ちなみに国内の法人数約170万社のうち上場企業は3,537社(2017年1月末現在)だから、残りの99.8%の中から探すことになる。つまり大手企業選びみたいなカタログショッピング形式では選べないのだ。

ではどうしたらいいか。私の解決策は、非効率的に出会い語り合うこと。つまり「たまたまを増やすこと」。このミライ企業図鑑のような経営理念が社内に浸透しているような企業の人たちから、その考えと実践を聞き、自分の未来について語り、互いの接点をみつけてゆく。ね、非効率的でしょ。しかし仕事のやりがいや人生の豊かさは、効率化できない。むしろ効果的なキャリアやミライを創造するためには、非効率な「会って、話して、聴いて、問いかけ、創り上げてゆく」ことが大事なのではないかな。

さて君に問う。効率重視でいく?効果重視でいく?

 

本田勝裕
キャリア・ソリューショニスト。京都造形芸術大学教授。有限会社ポンタオフィス代表取締役。1962年生まれ。神戸市在住。現在4大学で11授業を担当。テーマは就職、起業、進学、デビューなどキャリアデザインのすべて。講演の理論や背景はFFS理論(組織心理学)、ソリューションフォーカス(最先端コーチング理論)、ビジネスコーチング。1997年に出版社から独立以来20年間で、国内109大学キャンパスで講演や授業を実施。高校や若手社会人対象の研修もおこなう。毎年200人の学生とのメーリングリスト(現在17期)や勉強会を主宰。シリコンバレーに日本の大学を設立するSVJUコアメンバーであり、「ポンタキャリアスタディツアー」も主宰。


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