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ミライ企業図鑑

「怖れを抱く」ことを怖れない。挑戦は必ず、学びをくれる。


「怖れを抱く」ことを怖れない。挑戦は必ず、学びをくれる。

沖縄の比謝川をメインフィールドに、ボードの上に立ち、パドルを漕いで水面を進んでいくSUPやカヤックの体験プログラムなどを提供している株式会社ブルーフィールド(嘉手納町)。「スタッフそれぞれの個性を生かすこと、新しい挑戦を怖れないことを大切にしている」と語る水野崇司社長に、目指すミライについて聞いた。

――事業の目的は?

ツアーに参加したお客さまに、自然のおもしろさや魅力に気づくきっかけを提供することです。また、他県から移住してきた私ならではの視点で、地域資源に価値があることも伝えていきたいと思っています。

 

一方、当社で働くスタッフに対しては、事業承継が大きなテーマです。業界の先輩たちを見ていても、事業承継がうまくいっていないケースが少なくないので、そこに挑戦したいんです。経営からは身を退きつつも、いざというときは知恵を提供したり、独立を目指す人たちをサポートしたりしたいと思っています。

 

実際、15年前からカヤックツアーを始めたのも、経験の浅い若手でも活躍できる場をつくるためでもありました。もともと当社の主軸商品だったダイビングは、一人前になるまで1~2年かかるため、もっと早い段階で現場経験を積めるプログラムとしてラインナップに加えたのです。

 

――目的を果たすための方法は?

経営理念にも掲げていますが、「新しい挑戦を怖れない」ことです。近年、修学旅行で来た子どもたちに戦争の爪痕を実感してもらう平和学習クルーズを提供し始めたのもその一環です。

 

私たちがメインフィールドにしている比謝川の河口は、第二次世界大戦中、米軍が初上陸した場所。事務所がある嘉手納町も米軍基地が全体の約82%を占めており、数年に一度、不発弾が処理されています。そんな地域だからこそ、爆撃があった河口までボートで行って、戦争の爪痕を見てもらうことで学びは深まると感じています。

 

この平和学習を実施するにあたり、地元の方からは「あの川じゃ無理でしょ」と言われましたが、私は意に介しませんでした。ただ、それは私が楽観的だからではありません。

 

学生からも「リスクを感じないのですか?」とよく聞かれますが、想像を膨らませるほど、リスクも怖れも増していきます。でも、そのリスクを洗いざらい棚卸しして、一つひとつ解消していけば怖れる必要はなくなる。だから私はよく、「たくさん怖れなさい」と言うのです。

――実現したいミライは?

スタッフ一人ひとりの個性ややりたいこととお客さまのニーズをマッチングさせながら、多様な働き方を受け入れる会社を目指しています。20214月、水に浮かべたSUPの上でヨガを行うサップヨガ専門のインストラクターとしてアルバイトで入社した女性スタッフは、まさにそのモデルケース。フリーランスとして活動する彼女が夢を実現するために当社のフィールドを提供することで、WIN-WINの関係を築いていきたいですね。

 

そういうスタッフが増えれば増えるほど、魅力ある企業になっていくと思っています。私は現在、49歳。20代半ばで起業して以来、20年以上事業を続けてこられたのは、危機に直面するたび、知恵を授けてくれたり、支えてくれたりする人がいたからです。今度は私が若い世代にお返しをしていく番だと思っています。

 

普段から「まったく変化しないことは社会が許さない」と言っていますが、事業を承継するにあたり、「変化を怖れない」精神も受け継いでいきたいです。怖れを解消する方法を体得しながら挑戦を重ね、お互いが助け合えるようなかたちをつくっていきたいと考えています。

企業/団体情報

企業/団体名 株式会社ブルーフィールド
代表者 水野 崇司
所在地 〒904-0204 嘉手納町水釜566-11
電話番号 098-989-0780
従業員数 6名 (※パート・アルバイトを含)
平均年齢 35歳 (※パート・アルバイトを含)
URL http://www.bluefi.com/
事業内容 自然体験活動事業、高圧ガス製造事業
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