「ちむぐくるでおもてなし」を理念に掲げ、沖縄本島北部でホテル業・観光業を営む「前田産業ホテルズ」(名護市)。観光業を通じて沖縄の豊かな自然環境や風土、個性豊かな文化を世界に発信している。スタッフが成長し、笑顔があふれるホテルにしていきたいと話す前田裕子社長に、実現したいミライについて聞いた。
前田産業ホテルズは沖縄本島の北部でホテル業・観光業を営んでいます。
名護市に1つのホテルと本部町に3つのホテルと1つの商業施設、合計5つの施設を有し、県内外から観光やレジャー、ビジネスで訪れる多くのお客さまにご利用いただいています。各種宴会場施設も充実しているので、結婚披露宴から会議・研修までさまざまなシーンで利用され、地元のお客さまからも厚い御支持をいただいています。
沖縄県における観光産業は、自立した県経済を構築していくためには最も重要な産業です。また、経済面だけでなく沖縄の地理的、歴史的な特性を生かして国際交流の推進役になることや、観光を通じて沖縄の豊かな自然環境や風土、個性豊かな文化を世界に発信していく役割も担っています。
父から継いだホテル業ですが、私自身、「ホテル」という現場が大好きです。
地域のためになって必要とされるものを創りたいですし、スタッフを含めたステークホルダーがみんな幸せになるためにどうしたら良いのかを常に考えています。スタッフと共に成長できることに喜びを感じ、お客さまを迎える場を創り続けるチャレンジ精神が、私の仕事のやり甲斐になっています。
観光業は3K、「休日も少なく、給料も安く、きつい」と思われている風潮がありますが、私は新3K「かっこいい、きちんとしている、給料が高い」を提唱しています。
かっこいいとは、人間として当たり前のことができること、きちんとしているは、労働条件や、コンプライアンスがきちんとした仕事ということ、給料は生産性や効率の向上、いわゆる現場のマネジメント力も必要になります。スタッフも喜びを持って豊かになっていける会社であること、そうしていかないと地域のためにもならないと考えています。
建物や施設は時代とともに変化していきますが、スタッフが成長し、当社の理念や文化を引継ぎ、笑顔があふれるホテルにしていくことが未来に描く目標です。
父の時代からの経営理念「ちむぐくるでおもてなし」はそのままに、数年前にクレド(企業活動における行動規範)を作りました。社長が変わっても経営の軸となる中央に据えているものは変わりません。クレド作成時に、どのようなホテルが理想かをスタッフ全員にアンケートに回答してもらい、データを分類してできたのが30のアクションズです。
「第二の我が家として選ばれる」は前田産業ホテルズが有する共通のビジョン。
スタッフ自らが良くしていくためにどうするのかを自分たちで考える、もっと良くしていきたいという意識を持ち続けていくことが、当社の原動力です。
企業/団体名 | 前田産業ホテルズ(株式会社 前田産業) |
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代表者 | 前田 裕子 |
所在地 | 〒905-0014 名護市港2-6-5(4F) |
電話番号 | 0980-53-0875 |
従業員数 | 295名 (※パート・アルバイトを含) |
平均年齢 | 39歳 (※パート・アルバイトを含) |
URL | https://www.maedasangyo.net/ |
事業内容 | ホテル業、観光業(4ホテル、1複合商業施設の運営・経営) |