自動車の販売・アフターサービスを行う「兼城自動車整備工場」(うるま市)。整備工場で使用するシステムを自社開発中で、「沖縄発」のシステムの全国展開も目指している。「関わる全ての人たちが幸せで豊かになってほしい」と願う兼城力也社長に、実現したいミライについて聞いた。
「関わる人たちの豊かさと幸せ、喜びある人生をつくっていく」ことを目的にしています。これはスタッフとお客さま、双方に同じように実感してもらいたいとと考えています。
兼城自動車の理念は「感謝する心と使命感を抱いて、お客さまを笑顔にする、新たな価値を社会に届ける」ことです。当社は私の祖父が昭和35年に創業しました。沖縄で初めて「指定工場」の許認可を受けた事業所のうちの1社で、当初は順調に成長していましたが、新規事業の失敗などもあり経営が傾いていた時期があります。
私は高校卒業後、アメリカの大学へ進学し、そのままアメリカと中国で物流の仕事をしていました。沖縄に一時帰省した際に、父親から「会社の経営状況があまり良くない」という話を聞き、「このまま中国で仕事をするより、兼城自動車にいた方が成長できる」と直感で感じ、入社を決意しました。
当時は経営状態が良くない中、幹部社員の中にも「新しいことにチャレンジしたくない」という風潮がありました。会社を立て直していくために、新しいことにチャレンジし結果を出し続けてきましたが、技術力や経験がある幹部社員とは意見が対立することも。長い時間をかけ、お互いの考えていることが、互いに組織を守るためのリスク分散だと理解できた時、それは感謝の気持ちになりました。対立が「ありがとう」に変わり、企業理念の中に「感謝する心」という言葉を入れました。
当社と縁のあるすべての社員に対して「あきらめない、可能性を見逃さない」というスタンスでいます。
「過去と他人は変えられないけど、自分と未来は変えられる」という言葉がありますが、自分自身が成長することで他人にも良い影響を与えていくことができます。
現状維持型と現状打破型の二通りのタイプの人がいますが、現状打破型の人はすべての責任は自分の言葉と行動にあると考えているので、自分から進んで変化をつけて行動していくことができます。「明るくて元気で素直なのです。」
4月に新しく人財開発室を作る予定です。部門ごとに長をおいてキャリアパスを作成し、トレーナーをつけ、一人ひとりがさらに成長できるようにしていきます。
車両販売とアフターサービスを結合させて、循環型の生涯的な価値提供を築くことに注力しています。長期的な取引をテーマに、経営能力の向上を最優先事項に知識構築に取り組み、伸びしろのある健全な繁栄を実現する企業を目指しています。
求める人材としては「自ら考えて行動をして結果を取る人」、学歴は全く問いません。整備工場で使うシステムを自社開発中で、「沖縄発」のシステムを全国に展開予定ですので、スタートアップ精神のある人材を取り込みたいです。目的と目標を明確にした人の方が累積経験を高めるのが早くなる。着地点が明確なので、そこに早く到達することができます。
業界の常識にとらわれない、ユニークさとユーモアをテーマにクリエイティブカンパニーでありたいと思っています。当社は60周年を迎えますが、100年続く企業を目指しています。
関わる全ての人たちが幸せで豊かになる。それをこの会社を通して実現出来たらいいなと思っています。
企業/団体名 | 有限会社兼城自動車整備工場 |
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代表者 | 兼城 力也 |
所在地 | 〒904-2205 うるま市栄野比715−1 |
電話番号 | 098-972-4384 |
従業員数 | 22名 (※パート・アルバイトを含) |
平均年齢 | 38 歳 (※パート・アルバイトを含) |
URL | https://kaneshirojidousha.com/ |
事業内容 | 自動車の販売・アフターサービス |