大手通信事業者auのスマートフォン・タブレット・光回線などの受託販売や、沖縄の光通信「au ひかり ちゅら」の訪問販売を行う「琉球カンパニー」(北谷町)。「会社の業績ではなく、お客さまのために」を貫く組織文化が定着。「日本の従来の雇用環境を壊し、若い世代が共感する働き方を作っていきたい」と話す園田年男社長に、目指すミライを聞いた。
生活のインフラであるインターネット事業を通じて、沖縄で雇用を増やし、沖縄にお金が落ちるようにビジネスを育てることです。また、ビジネスを通して新しい経営のあり方、社会のあり方を表現していくことが目的です。
私は以前、福岡県でauの光通信を販売する会社の支店長をしており、販売代理店同士が競争しながら売り上げを伸ばすのが業界常識という環境で仕事をしていました。 その後、沖縄の支店長となって、沖縄セルラー電話株式会社が提供する「auひかりちゅら」の訪問販売に携わるのですが、沖縄セルラーは本体のKDDIとは別会社で、「沖縄のために」という声から生まれた地元密着企業。販売方法も、互いに競争し合う福岡とは異なり、代理店同士がノウハウを提供し合って業績を上げていくやり方で、その方法に非常にカルチャーショックを受けました。営業マンは営業成績を上げてナンボの世界だと思いますが、沖縄セルラーのシェリングエエコノミー的な社風を通じて「人間的で温かいな」と感動しました。
世界的に閉塞感が増し、競争社会で疲弊する人が多い中、沖縄の土壌が持つパワーにミライの可能性を感じて、沖縄に移住しました。
通信事業は新しいサービスが頻繁に登場しますが、多くのお客さまは内容を知らず、複雑すぎて調べてもわからないことばかりです。その情報の中でお客さまが本当に得をするものだけを販売し、得をしないものは販売しない。お客さま目線の提案をしていくようにしています。
そもそも、給料は会社からもらっているのではなく、信用をしてもらった対価としてお客さまからいただいているもの。だから、私が社長だからといって偉いわけではないし、強いわけでもありません。
会社ではなく、お客さまの方を向いて仕事をしてほしいし、「やらされている」と思うスタッフが一人でもいるとお客さまに伝わります。そのために、私は決定権を持たないことにしています。誇りをもって働けるかどうかは、決定権が自分にあるかどうかにあります。
スタッフが仕事で実現したいことに耳を傾け、サポートできることであれば全力で応援します。決定権を放棄すれば、私はいちばん弱い立場、ただの旗振り役にすぎません。お互いが信頼し合うためにはその方がいいと思っています。
日本の従来の雇用環境を壊したいと思っています。
何かしらの我慢を元に成り立っている社会はすでに行き詰まっている。若い世代が共感する働き方を作っていきたいと思います。
仕事は経済活動ですが、そこに意味を持たせられるかは、人間の美しさだと思います。 誰かの役に立ちたい、自信を持ちたい、成長したい、何でもいいから少しだけ向上心を持った方が、人生も美しくなります。
私も社員もみな同じで、少しだけでいいから、仕事を通して誰かの役に立ったり、感謝したり感謝されたり、良かったなと思える人生を過ごしたいと思っているはずです。「そのために何ができるのかな」という思いで仕事をしています。
事業で言えば、まずは沖縄のインターネットのインフラを整備していきながら、将来的には何らかの事業で東南アジアに進出することが目標です。BtoBのIT事業、人材派遣事業などをスタートし、人材が不足している業界をIT技術でカバーしていくと同時に、いつかは国境をまたいだ人材派遣にも着手したい。
私もスタッフも「いかに楽しんで」仕事をして人生を充実させていくことに重きを置いています。
企業/団体名 | 株式会社琉球カンパニー |
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代表者 | 園田 年男 |
所在地 | 〒904-0116 中頭郡北谷町北谷1-12-9 |
電話番号 | 098-936-9340 |
従業員数 | 63名(※パート・アルバイトを含) |
平均年齢 | 29歳(※パート・アルバイトを含) |
URL | https://ryuq.co.jp |
事業内容 | 営業代行、webマーケティング、ネットワークソリューション事業 |