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ミライ企業図鑑

ニーズをキャッチした特殊食品で顧客のQOL(生活の質)を向上


ニーズをキャッチした特殊食品で顧客のQOL(生活の質)を向上

病院や老人福祉施設向けに介護食や治療食などの特殊食品を製造・卸販売する「三嶋商事」(堺市西区)。2008年からは、在宅での利用者に向けてネット販売も行っている。売り上げよりも顧客のQOL(生活の質)向上を目的とし、「顧客が本当に求めているものを理解して提供したい」と話す三嶋賴之社長の目指すミライについて聞いた。

 

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ミライについて語る三嶋賴之社長

 

――事業の目的は?

当社の理念は「地域医療に貢献できる企業になる、みんながハピネス」です。特殊食品は、必要な人にとっては、なくてはならない大切なもの。だからこそ、医療の輪の中にいる自覚をもちながら、各地域の患者さんに商品を届けていきたいと考えています。

 

会社を引き継いだ当時は、社員が定着せず、専門的な知識がなかなか積み上がりませんでした。社員の行動規範になるような理念もなかったので、私と社員の思いが一致していなかったのです。そこで、私の中にあった、会社のあるべき姿を理念として明文化しました。

 

この理念の元、お客様に「三嶋商事から商品を購入してよかった」、社員に「三嶋商事に入社してよかった」と言ってもらえる会社を目指しています。

 

――目的を果たすための方法は?

社員の行動指針として、「サプライズ・感動・喜び」「会社はファミリー」など、10項目のコアバリューを作り、評価制度に落とし込みました。10月に実施した経営方針発表会では、このコアバリューに沿ってどんな行動をしたのかというエピソードを書いてくれた社員を表彰。価値観がなお一層、社員に浸透したようです。

 

また、売り上げだけではなく、顧客のQOL(生活の質)向上を目指す取り組みの一つとして、慢性腎不全の患者さん向けに「通常米の50分の1」という低たんぱく米を自社ブランドで開発。2016年10月に発売しました。

 

これは、卸売業務をする中で「お客様が商品を手にした時、そして食べた時にうれしい気持ちになってほしい」という想いから生まれた商品。これまでの治療食は、食本来の「食べる喜び」を感じられるようなものではなかったので、低たんぱくでありながら食感やうまみを逃さない工夫をしました。

 

 

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 ――実現したいミライは?

今、高齢者の5人に1人が低栄養状態と言われていて、国も介護食など、特殊食品の普及を後押ししています。背景にあるのは医療費の問題。高齢者がしっかりと栄養を摂っていれば医療機関を受診する人が減り、医療費も下がります。特殊食品はこれからますます必要とされる商品なのです。

 

そこで今年から、届けた商品を使ったことでどんな結果が生まれたのかというヒアリングを開始しました。困りごとなども聞き、顧客のニーズを深掘りしています。こうした声を生かして、今後は最低でも1年に1つは自社ブランド商品を開発する予定です。

 

社員たちも成長し、今ではみんな「人を救うぞ」という気持ちが顔つきでわかるほどです。本当に良いメンバーが集まっています。彼らの思いを形にするためにも、いずれは事務所も移転・拡大する予定。もっと大きな倉庫を持てれば、それだけ扱う商品も増やせます。そうして、顧客のQOL向上を支え続けられる会社でありたいですね。

 

ミライを担う若者へのメッセージ

我が社のミライ人材

山本 高志さん

職場体験で半年間お世話になり入社を決意。現在は、病院や福祉施設に訪問して治療食・介護食を紹介する営業をメインに、昨年から主任として若手営業担当者の教育・フォローも行っています。教育では、私自身が先輩から教わってきた営業のノウハウを、自分の経験とミックスさせて後輩たちに教えています。私自身がまだ入社6年目の若手なのですが、だからこそ、後輩たちに近い感覚で話ができるのかなと感じています。一緒に営業をまわっていると、彼らの成長を感じられる瞬間があります。知識を増やしていたり、それまでとは違う視点でお客様と話していたり…。そうしたステップアップを感じたときはとてもうれしくなりますね。また、毎月発行する新聞では編集を担当。取材にも同行しています。取材を通して感じるのは、栄養士さん同士が情報交換をする場があまりないということ。ですから、新聞を読んだ栄養士さんから「あの病院はこんな取り組みをしているのか。うちもやってみようかな」といった声が上がると、新聞が役立っていると実感します。今後は、治療食・介護食を必要とする、患者さんや栄養士さんの力になる為に知識をもっと蓄えていきたいです。そして、取引先のすべての施設から、何かあればメーカーではなく私のところに電話がくるような頼れる存在になりたい。信頼される営業になり業績アップに貢献することが、会社の目指すメディア化のサポートにつながると思っています。より多くの人の力になれるよう力をつけていきたいですね。

企業/団体情報

企業/団体名 三嶋商事株式会社
代表者 三嶋 賴之
所在地 〒593-8301 堺市西区上野芝町4-9-1
電話番号 072-244-1661
従業員数 34名
平均年齢 41歳
URL http://www.mishima-s.com/
事業内容 特殊食品の卸売業を主要事業として、介護食、栄養補給食品、たんぱく調整食品、低カロリー食品、非常用食品の病院・老人福祉施設・在宅への販売業務

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