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ミライ企業図鑑

ココナッツでフィリピンに産業を興し、貧困をなくしたい


ココナッツでフィリピンに産業を興し、貧困をなくしたい

フィリピンに広がる貧困問題を解決したい——。そんな願いを胸に、ココナッツオイルなどの化粧品、食品を製造販売しているのが「ココウェル」(大阪市西区)。ココナッツを通じてフィリピンの地方に仕事を生み、産業を興すことが目的だ。水井裕社長が目指すミライについて聞いた。

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――事業の目的は?

フィリピンの貧困問題を解決することです。フィリピン大学に留学したとき、ゴミの山で暮らす子どもたちを目の当たりにしました。

彼らの多くは農村部の貧困地帯から仕事を求めて都市部に出てきた人々。結局、仕事が見つけられずにゴミ山に住み着いた人々でした。農村部にきちんと産業があれば、都市部に出てゴミの山に暮らすこともありません。フィリピンの農村部に産業を作ることで貧困が少しでも解決できると考えました。

ココナッツを事業に選んだのは、農村部に豊富に自生し、捨てるところのない魅力的に素材だから。さまざまな商品展開が可能で、人々の健康にも有益だからです。

――目的を実現するための方法は?

ココナッツオイルをメインに、リップクリーム、ソープ、シュガーなど、多様な商品を製造販売しています。心がけているのは、品質に妥協せず高品質の製品をお届けすること。「支援のため買ってもらう」では長続きしないので、持続可能な発展のために、品質は大切にしています。

近頃、ココナッツオイルがアルツハイマー病に効果的というマスコミ報道によって、ココナッツオイルの売れ行きが伸びています。そうして得た売上の一部をココナッツ農家の設備投資や技術支援に当てるプロジェクトや、巨大台風に遭ったレイテ島への支援も実施し、現地の活性化にも力を注いでいます。また、家庭の事情で定時制や通信制に通う高校生をフィリピンのスタディーツアーに送るココファンドプロジェクトも実施しています。

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――実現したいミライは?

かつてナタデココは99%をフィリピンで作っていたため、ブームが去ったとたん産業が衰退し、失業者があふれました。そんな一過性のブームでココナッツ産業を終わらせたくない。そのためにも、事業の多角化が必要だと考えています。

ココナッツは食材としての需要もあるので、近いうち、ココナッツ普及の拠点となるココウェル直営カフェを作りたいと考えています。そして最終的には、ココナッツをまるごと楽しめる「ココナッツパーク」をフィリピン国内に作り、国内外にココナッツの良さを知らせていきたいですね。

ミライを担う若者へのメッセージ

編集後記

心疾患やアレルギーのリスクが高まると、ファストフードやスナック菓子に使われる「トランス脂肪酸」が問題視されるようになり、代わりに健康にいい、「ココナッツオイル」や「オリーブオイル」の人気が高まっている。

ただ同じココナッツオイルでも、抽出法によって、栄養素や風味は大きく変わる。時間をかけるということが大切なポイントだが、効率性やコストとは相反する。

「ココウェル」が時間のかかる伝統的な製法を守り続けているのは、 理念や顧客との約束を大切にしているからだ。その変わらぬ姿勢が顧客に支持され、次の新しいチャレンジを可能にしているのだ。

ミライ企業図鑑編集長 神崎英徳

企業/団体情報

企業/団体名 株式会社ココウェル
代表者 水井 裕
所在地 〒550-0012 大阪市西区立売堀5-5-7
電話番号 06-6541-5572
従業員数 24名(※パート・アルバイトを含)
平均年齢 38歳(※パート・アルバイトを含)
URL http://www.cocowell.co.jp/
事業内容 ココナッツ製品の輸入販売、および製品開発
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