フィリピンに広がる貧困問題を解決したい。フィリピンに広がる貧困問題を解決したい。そして日本の健康増進に貢献したい。そんな願いを胸に、ココナッツオイルなどの食品やコスメを製造販売する「ココウェル」(大阪市西区)。ココナッツを通じてフィリピンの農村部に産業を興し、日本の健康問題を解決したいと話す水井裕社長に目指すミライについて聞いた。
フィリピンの貧困問題と、日本の健康問題を解決することです。
フィリピン大学に留学したとき、ゴミの山で暮らす子どもたちを目の当たりにしました。
貧しい農村部から仕事を求めて都市部に出てきたものの、職に就くことができずにゴミ山に住み着く人が多くいたのです。農村部に産業を作ることができれば、そんな生活をする人はなくなるのではと考えました。
着目したのは農村部に豊富に自生し、捨てるところがないココナッツ。さまざまな商品展開で事業を進める中、ココナッツは現地の貧困問題だけでなく、ココナッツの持つ健康効果で糖尿病など日本人の抱える健康問題にも貢献できるという思いが強くなりました。
ココナッツを日本の食文化の中に「当たり前にあるもの」にしていきたいです。
ココナッツオイルをメインに、、シュガー、コスメなど、多様な商品を製造販売しています。心がけているのは、品質に妥協せず高品質の製品をお届けすること。持続可能な発展のために、品質は大切にしています。
また、食べ方や美味しさを知ってもらうために、直営のカフェも出店。自然栽培・有機にこだわった野菜や肉を使い、調理にココナッツ素材を使うことで糖質を抑えた健康的な食事を提供しています。
商品の売上の一部はココナッツ農家の設備投資や技術支援に充てるプロジェクト、自然災害が続くフィリピンへの支援などに活用。現地の活性化にも力を注いでいます。また、家庭の事情で定時制や通信制に通う高校生をフィリピンのスタディーツアーに送るココファンドプロジェクトも実施しています。
フィリピンの貧困問題解決はもちろん、日本の健康増進にももっと力をいれていきたい。そのために、ココナッツのもつ健康効果をもっと広めていきたいと思っています。例えばトランス脂肪酸や添加物など、日本では当たり前に流通している食品の危険性が知られていないという食の問題も正していきたい。それには地道に伝えていくしかないと、毎週のように講座を開いています。
フィリピンでは、商流による農家の地位や賃金の低さ、農家の高齢化など問題は深刻です。これからは技術革新や流通システムの変革にも踏み込んでいきたい。それを実現するには企業規模の拡大も必要だと感じています。
小売だけでは限界があるため、飲食店向けなど業務用にも力を入れ、増えてきています。また、ココナッツを広めるために直営カフェの役割は重要です。現在は大阪のみですが、将来はフィリピンにもカフェを作り、国内外にココナッツの良さを啓蒙していきたいです。
企業/団体名 | 株式会社ココウェル |
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代表者 | 水井 裕 |
所在地 | 〒550-0012 大阪市西区立売堀5-5-7 |
電話番号 | 06-6541-5572 |
従業員数 | 23名(※パート・アルバイトを含) |
平均年齢 | 41歳(※パート・アルバイトを含) |
URL | http://www.cocowell.co.jp/ |
事業内容 | ココナッツ製品の輸入販売、および製品開発 |
詳しくは下記フォームよりお問い合わせください。