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ミライ企業図鑑

それぞれのメインストリートを歩ける社会をデザイン


それぞれのメインストリートを歩ける社会をデザイン

社会のニーズと構造のゆがみをチューニングしたい——。そんな想いを胸に、ソーシャルデザイン・プロデュースを行う「スマイルスタイル」(大阪市西区)。雇用や教育などあらゆる領域にまつわる社会的課題を解決するため、さまざまなイノベーションを提案する、塩山諒代表理事が目指すミライについて聞いた。

画像① (3)ミライについて語る塩山諒代表理事

――事業の目的は?

雇用や教育などの構造を変え、人それぞれの個性を尊重する社会をデザインすることが目的です。現代の日本社会は、不登校やニートなど、メインストリートから外れた人を「普通じゃない」と排除しがち。競争社会の中、低所得で生きづらい世の中を耐える人も多く存在します。

しかし一方で、人材確保に困っている企業も多い。こうした社会のズレに目を向けて、人材と企業をマッチングさせていきたいと思っています。そして、少しでもたくさんの人がたとえば“結婚して子どもをつくる”といったような当然の希望を抱ける社会を作ることができればと考えています。

 

――目的を果たすための方法は?

発達障害やニートなど、理解や配慮を必要とする人たちが仕事を探す場所として「ハローライフ」という空間を提供しています。社会と断絶していた期間が長いニートやひきこもりの若者向けに一番最近実施したものだと、時間をかけて自信をつけながら就労可能なリズムを作る中間的就労プログラムがあります。

その中では、離職を防ぐための定着支援プログラムとして、みんなが意見を言いやすいワールドカフェのような場も提供。結果、プログラムを受けていた10人中5人の就職が決定しました。そして現在も、離職することなく自信をもって働いています。

こうした実例が生まれると、「生活保護費が削減される」という社会的メリットにも目が向き始め、うれしいことに、支援プログラムに投資してくれる機関も増えてきました。また、全国の地方自治体の担当者が視察に訪れるようにもなりました。

画像② (3)

――実現したいミライは?

生き抜く力を養成する教育機関を作りたいと考えています。例えば、和歌山県に「きのくに子どもの村学園」という学校があるのですが、そこでは理科や社会の授業はありません。代わりに“家を建てる”“車を作る”といった授業があります。設計図を書く、ものを作るというプロセスの中で、理科も社会もおのずと学ぶのです。

そうした学校がたくさんできて選択肢が広がれば、勉強ができる子、家が建てられる子といった、認められる能力も多様化される。もちろん、社会に通用する力でないと意味がないので、文部科学省に認可される学校にしたいと思っています。こうした取り組みによって“不適合”と言われる人を世の中からなくすのが、理想のミライです。

ミライ企業宣言

長期
2017年12月までに経営理念をバージョンアップする。
中期
2017年7月までにニューヨークへ社員旅行にいく!
短期
2015年4月までに3名の新卒採用をする。

編集後記

塩山さんは、小学校3年生くらいから不登校になり、10年くらい学校に行っていなかったという。

そんな経験から、雇用や教育などの社会的課題を解決するというミッションに行き着き、前に進む原動力になっている。

そんな塩山さんから意外な言葉を聞いた。「このメンバーならたこ焼き屋でもワクワクできると思います」。今のメンバーで、チームとして仕事をすることが譲れないもう一つのこだわりなのだ。

ただ単に仲良くするのではなく、時には厳しく絶対にやりきる、プロのサッカーチームのように互いを認め合ったチーム。社会構造を変えるという大きな目標を掲げつつ、その実現に自信を持つ。その自信の源を垣間見た。

ミライ企業図鑑編集長 神崎英徳

企業/団体情報

企業/団体名 NPO法人スマイルスタイル
代表者 塩山 諒
所在地 〒 550-0004 大阪市西区靭本町1-16-14
電話番号 06-6147-3285
従業員数 20名(※パート・アルバイトを含む)
平均年齢 29歳(※パート・アルバイトを含む)
URL http://smilestyle.jp/
事業内容 ソーシャルデザイン業
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