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ミライ企業図鑑

社員の幸せから作られる、お客様がよろこぶお菓子


社員の幸せから作られる、お客様がよろこぶお菓子

「おいしいお菓子を作り、幸せな生活を創る」を企業理念に掲げ、ココアや黒糖などさまざまなフレーバーを使用したちんすこうを製造・販売している「新垣菓子店」(那覇市)。「作り手が幸せでなければ、人が喜ぶ製品は作れない」と語る、新垣淑豊(あらかき・よしとよ)専務が目指すミライについて聞いた。

画像①ミライについて語る新垣淑豊(あらかき・よしとよ)専務

 

――会社が目指すものは?

創業80年を超えた今、会社が存続し、発展していくためには何が必要か。それはやはり、お客様に喜んでもらえるおいしいお菓子を作り、それによって利益をあげることです。

そのためにはまず、社員一人ひとりが成長し、幸せに働くことが重要だと考えています。幸せな環境で働くヒトが、お客様が喜ぶモノを作り、利益を生む。

このヒト・モノ・カネの好循環により、企業理念である「おいしいお菓子を作り、幸せな生活を創る」という最終ゴールに行き着くことが目標です。

 

――目標を達成するために実践していることは?

始業前の勉強会や日常の仕事の中で、考えることを習慣化しています。例えば現在、豚の流行性腸炎の流行で、原料の一つであるラードの入手が厳しい状況になっています。

本来なら、原料の調達は経営陣が考えることですが、私はあえて、工場のラインで働くスタッフにまで「どう思う?」と尋ね、考えてもらっています。いま起こっていることを全スタッフで共有することが、社員自身の「自分で考え、自分で行動する」という力を育てると思っているからです。

また、社員を他の企業に送り出したり、学生と共に企業の問題解決に取り組む、若手社員研修「ミライリーダープログラム」へ参加するなど、学びの機会も積極的に作っています。

結果、社員が時間の使い方など仕事の進め方を工夫しはじめ、1人の社員がさまざまな業務をこなせる多能工へとシフトしてきました。

また、外に出ることで、自分の会社が、社会の中でどんな位置づけにあるのかを知り、外で得た情報や経験を、会社の仕事に反映してくれるようにもなりました。

画像②

――実現したいミライは?

現在、売上の95%をちんすこうが支えています。ひとつの製品に依存していると、その商品の売り上げが落ちたとき、雇用を守れなくなります。着実に成長し続ける会社であるためにも、新商品の開発が必要だと強く感じています。

今後は、毎年2〜3個ずつ新製品を出していき、10年後にはちんすこうが支える売上を50%にしたいですね。そのためには、他社とのつながりを大切にし、得た知識や情報をもっと社内に浸透させ、社員同士で共有していかなければと思っています。

将来的には、全スタッフを正社員化したい。会社も社員も無理をせず、心身の余裕をもちながら、お客様に喜ばれるおいしいお菓子で社員の幸せも創っていくのが、理想のミライです。

編集後記

沖縄の定番土産「ちんすこう」。定番商品を持っていることは強みだが、弱みでもある。経営の安定感や社員の安心感につながる一方、大きな環境の変化への対応が後手になりやすい。

緩やかな環境の変化を受け入れてしまう「ゆでガエル現象」。それを逆手にとって新垣菓子店では定番依存からの脱皮を進めている。

創業80年以上の歴史ある企業を急速に変えるショック療法ではなく、時間をかけ理念を再構築、社外に人を出すことで、長期視点の変革を進めている。新しい定番商品は、こうした変革の中から生まれるのだ。

ミライ企業図鑑編集長 神崎英徳

企業/団体情報

企業/団体名 有限会社新垣菓子店
代表者 新垣 淑克
所在地 〒901-0615 南城市玉城字堀川698-1
電話番号 098-948-3654
従業員数 60名(※パート・アルバイトを含む)
平均年齢 41歳(※パート・アルバイトを含む)
URL http://www.chinsuko.com
事業内容 菓子製造・卸・小売り
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